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連続ブログ小説「万年筆のある風景」

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連続ブログ小説「万年筆のある風景 第3話 女の同僚」

昼休みを終えてデスクに戻ると、午前中お断りしたはずのマドレーヌが、キーボードの上にお供えしてあった。 本当に勘弁してほしい。 こんなもの食べてしまうと、また調子に乗っていろいろ食べて、TOMOさんに怒られることになる。 とりあえず...
連続ブログ小説「万年筆のある風景」

連続ブログ小説「万年筆のある風景」第3話-パーソナルトレーニング-

有希の彼氏、智広が使っていた万年筆はこちら。 面倒くさい。 本当に面倒なことになった。 目の前のクライアントは、アディダスのジャージに大粒の涙をこぼしながら嗚咽している。 6ヶ月前、初めてやってきたときには、「TOMOさんの率...
連続ブログ小説「万年筆のある風景」

連続ブログ小説「万年筆のある風景」No.002 文具店

【朝は電車が混むので、座らない方が良い。】 有希は、モレスキンのノートにパーカーの万年筆でそう記し、ページを閉じた。 座ってしまうと、立っている人に申し訳ない気持ちになるし、出口から離れてしまうため、降りるときに四苦八苦してしまう...
連続ブログ小説「万年筆のある風景」

連続ブログ小説「万年筆のある風景」-第1話電車-

目の前のリュックサックについている手作りのフェルトのマスコットがものすごく鬱陶しかった。満員電車でつり革を手にできなかった苛立ちもその要因の一つ。女性高校生の軽薄なリュックサックに、汚らしいフェルトのマスコットがいくつもついている...
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